フェイスブックの顔認識機能は、プライバシー侵害?
2011/06/10 情報セキュリティ, 個人情報保護法, IT
投稿写真に自動的に友人名
フェイスブックの顔認識機能とは、投稿された写真に写っている人物を自動で認識し、ユーザーにタグ付けを提案するというもの。過去にタグ付けされた写真と比較して、合致する人物を割り出す仕組み。フェイスブックによれば、これにより、いちいち写真にタグ付けする面倒を感じるユーザーでも、簡単にタグ付けすることができるようになるという。
データ保護法に違反?
フェイスブックは現在、ユーザーが顔認識機能を利用しないことを選択できるオプションを加えている。ただし、顔認識機能がいつから実施され、オプションがいつ追加されたかにつき、同社はユーザーに知らせていなかった。ドイツのデータ保護当局のコミッショナーは、「フェイスブックはまたしてもユーザーの同意を得ずにプライバシーポリシーを変更した。フェイスブックの行為は欧州やドイツのデータ保護法に違反していると思う」と指摘した。プライバシー保護団体などは、フェイスブックはユーザーを自動的に新機能に組み込むのではなく、まずユーザーにその機能がほしいかどうか「選択権」を与えるべきだと指摘している。
日本における問題
フェイスブックの利用規約によれば、日本に居住する人たちの場合、「ユーザーとFacebook Ireland Limitedの間で締結されます」と定められている。 日本の事業者ではないため、個人情報保護法の適用はないと考えられる。しかし、ユーザーが徐々に増加している現在では、日本法の観点から、もう少し法律問題を検討・整理すべきではないだろうか。
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