「うちはクラウド使ってるよ」などと大声で言うべからず!!
2011/03/02 コンプライアンス, 情報セキュリティ, 民法・商法, その他

事実関係
大手クラウド事業者の台頭が続々と見られるクラウド大国アメリカですが、そのアメリカでは、「うちはクラウドを導入してます」と気軽に言えない雰囲気があるそうです。
どうやら、そのような事を軽はずみに言うと、イケてない会社との、ありがたくないレッテルを貼られかねないそうです。
【クラウド】
正式名称は、クラウドコンピューティングと言う。クラウドでは、利用者は最低限の接続環境のみを用意出来れば、インターネットの向こう側からサービスを受けることができる。
なお、実際に処理が実行されるコンピュータ及びコンピュータ間ネットワークは、インターネットの向こう側にあるサービスを提供する企業側に設置されており、利用者としては、それらのコンピュータ本体およびネットワークに関する費用や手間が軽減されることから、利点が多い。
具体的なクラウドプロバイダとしては、セールスフォース、google、Yahoo、Amazonなどが挙げられる。
問題の所在
アメリカにおいてクラウドの利用を公言できない理由は、機密情報のセキュリティに対する意識の高さにあるようです。アメリカでは、「クラウドを利用している」と公言した場合、その会社は、機密情報のセキュリティに無頓着な会社との印象を与える可能性があるというのです。
たしかに、自社のデータがコンプライアンスを遵守するクラウドサーバにあるとは限りませんし、競合他社と同じサーバ内で共有されたときにその競合他社が自社データへアクセスできない保証はありません。さらに、自社データへのアクセスが可能な立場にあるクラウド事業者ですが、その社員がどのような経歴の人物であるかのチェックは不可能に近いのです。
こうして考えると、クラウドは、その利便性とは裏腹に、相応の機密情報流出のリスクも包含していると言えます。このように、今や、日本で「イケてる会社」の条件の一つにも挙げられるクラウドの導入については、実は問題も多いようです。
私の見解
私はビジネスとは最終的にはギャンブルに帰着すると考えています。近年、日本ではマネジメント理論や手法に対する関心が高まっていますが、このマネジメント手法をとれば成功するというものは世の中には存在しません。
各マネジメント手法には当然、メリットとデメリットがあり、それを経営者が経験と勘と度胸で選択するギャンブル。これこそがビジネスであると私は考えます。
今回取り上げたクラウドの導入についても、これがビジネスの一環である以上、その導入の有無にギャンブルの要素があるのは仕方のないことでしょう。大切なのは、クラウドの導入それ自体を目的化せず、その導入の有無の判断がギャンブルであることを十分認識して、導入の有無を「選択」することだと思います。
クラウドを導入している企業あるいは導入を検討している企業は、いま一度、そのメリットとデメリットについて思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、当事務所ですが、うちはクラウドを導入していますん。
えー、すいません。機密情報のセキュリティに無頓着なイケてない事務所と思われるのは悲しいので、あまり大きな声では言えませんが、導入しております。
このギャンブルが吉と出るよう、雲の向こうのどなたかに向かって祈らねばなりませんね。
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