携帯無料ゲーム業界でのサバイバルゲーム?
2010/12/08   独禁法対応, 独占禁止法, エンターテイメント

携帯電話向けゲームサイト「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エーが、ゲーム開発業者に対して、競合他社にゲームを提供しないよう制限していた疑いがある。公正取引委員会は8日、独禁法違反の疑いで東京都渋谷区の同社を立ち入り検査した。
こうした取引先業者の販売先を制限する行為は、自由な競争を妨害する行為として独禁法で禁じられている「拘束条件付き取引」にあたる可能性がある。

【携帯無料ゲームは、そんなに儲かるのか?】
ICT市場の調査会社、情報流通ビジネス研究所のプレスリリースによると、モバイルSNSの市場規模は、2009年の推定市場規模(約680億円)からわずか3年で、4倍近い約2600億円規模のマーケットに急拡大するものと予測している。
また、CMデータを扱っている株式会社ゼータ・ブリッジのプレスリリースによると、10月の商品別オンエアランキングにおいて、グリーが2806回で最多、モバゲータウンのディー・エヌ・エーが1501回で2位。この2社のCM回数は非常に多く、業績の好調を示しているといえる。
これらの資料からは、携帯無料ゲームは儲かっているといえるのではないか。

基本的にゲームは無料で開始できる。交流サイトの会員同士がコミュニケーションをとったりしてゲームを続ける。ところが、ゲームを進めていくうちに、有料のアイテムの方が都合の良い場面が多くなってくる。有料のアイテムを買う人が、より有利になる仕組みで、無料の道具を使う会員に対して優越感などに浸れる。ここが、儲かるポイントともいえる。
何気なく浪費していた隙間時間が、ゲームとは言え、仲間ができ、短いメッセージを送るようになる。通勤中の電車でも携帯をつい開いてしまう。日常に溶け込むことで、ユーザーを無意識的に惹きつける魅力があるのではないか。

【今回の問題点】
前述してきたように、携帯無料ゲームは、儲かっているといえよう。しかし、少子化の日本の中で、獲得できる会員数には限界があるのも事実である。
今回のディー・エヌ・エーや、ライバルであるグリーなど、限られた牌をお互いに奪い合う、まさにサバイバルゲームの様相を呈している。
そんな中で、ゲームの人気を支えるのは「ソフト」である。有力な人気ソフトをいかに確保するかは、サバイバルゲームに勝ち抜くには必須の条件と言えよう。
今回のことも、そのような状況を踏まえれば、ある意味で必然的な経営戦略の1つであったともいえる(もちろん法に違反する行為は許されないが)。

【最後に】
いずれにしても、携帯無料ゲームの市場は厳しさを増すであろう。
将来的には、国内だけなく、国外に向けても市場を広げていく可能性もある。
公正な取引の中で、いかに生き残りを賭けていくか、今後の動向が注目される。

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