VW、ポルシェ事業会社を完全子会社化
2012/07/05 商事法務, 戦略法務, 会社法, メーカー

概要
欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は、7月4日、49.9%を出資する独高級スポーツ車メーカーのポルシェAGを8月1日付け完全子会社にすると発表した。
VWは残りの50.1%を持ち株会社ポルシェSEから44億6千万ユーロ(日本円にして約4460億円)にVWの普通株式1株を加える形で買い取り。部品の共通化などの連携を加速する。
ポルシェSEはVWに50.7%を出資する筆頭株主でもある。2009年夏巨額の負債を抱えたポルシェSEがVWを2011年中に経営統合という形でで事実上の吸収をすることで合意。
だがポルシェ株が抱える訴訟問題や経営統合した場合にVWに巨額の税金負担が発生することなどから作業は難航していた。VWは今回、ポルシェSEとの統合は事実上見送り事業会社であるポルシェAGの買収を先行する。これは実質的な統合を実現させ、税負担等も回避するためである。
両社で取り組んでいる車台の共通化や車両の共同生産などのコスト削減策を拡大していく。
ポルシェSEは引き続きVWの親会社として存続する。
コメント
自動車会社の経営統合は昨今でも、日産とルノーが記憶にある。技術提携でもトヨタとBMW、生産共通化でも米のゼネラルモータース(GM)とフォード・モータース、伊フィアットと日産等と頻繁に行われている。
自動車業界も激しい競争の中で自社の生き残りを図るため、国や会社の壁を越えた国際的な協力関係が築かれている今日この頃です。
同じ事は航空業界も言えると思います。
関連コンテンツ
新着情報

- 解説動画
浅田 一樹弁護士
- 【無料】国際契約における準拠法と紛争解決条項
- 終了
- 視聴時間1時間

- 解説動画
岡 伸夫弁護士
- 【無料】監査等委員会設置会社への移行手続きの検討 (最近の法令・他社動向等を踏まえて)
- 終了
- 視聴時間57分
- 弁護士
- 松田 康隆弁護士
- ロジットパートナーズ法律会計事務所
- 〒141-0031
東京都品川区西五反田1-30-2ウィン五反田ビル2階
- セミナー
松永 倫明 セールスマネージャー(株式会社Cyberzeal、Viettel Cyber Security所属)
阿久津 透 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】経営と法務が備えるべきサイバーリスク~サイバー攻撃被害の現実と予防策〜
- 終了
- 2025/05/29
- 17:30~18:30

- 業務効率化
- クラウドリーガル公式資料ダウンロード

- 業務効率化
- Mercator® by Citco公式資料ダウンロード

- ニュース
- コンゴ共和国 - 新たな実質的支配者報告義務2025.7.4
- コンゴ共和国(コンゴ・ブラザビル)は、実質的支配者(UBO)に関する新たな規則を導入しました。...
- 弁護士
- 平田 堅大弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒812-0027
福岡県福岡市博多区下川端町10−5 博多麹屋番ビル 401号

- まとめ
- 中国:AI生成画像の著作権侵害を認めた初の判決~その概要と文化庁「考え方」との比較~2024.4.3
- 「生成AIにより他人著作物の類似物が生成された場合に著作権侵害が認められるか」。この問題に関し...