殺鼠剤混入か ベトナム産冷凍シシャモ自主回収へ
2014/07/24 コンプライアンス, 危機管理, 民法・商法, その他

事案の概要
7月23日、山口県と厚生労働省は、県の輸入業者「伊村産業」が販売店向けに出荷したベトナム産冷凍シシャモに殺鼠剤等の異物が混入しており、自主回収を始めたと発表した。
同月22日、輸入代行業者が冷凍シシャモを購入した小売店から異物が混入していると連絡があったことを自治体へ報告。県が23日、伊村産業へ立ち入り調査し、確認した。
厚生労働省は、全国の検疫所に対し製造業者の商品を貨物保留するよう指示し、輸入業者には同様の異物混入がないか全箱確認をするように求めた。また、ベトナム政府に対しては、事実確認、原因究明及び再発防止を要請した。
今回混入が疑われている殺鼠剤の成分として考えられる「塩化ダイファシノン」は血液を固まりにくくする作用を有する。多く摂取した場合、血を吐いたり頭痛や吐き気を引きおこしたりする。重症化すると生命の危険もある。
コメント
今回のケースについては、今のところ健康被害の報告はない。
2008年に中国の食品製造会社により製造された冷凍食品により中毒被害が出た事件以降、より企業側も現地での安全管理体制につき厳重なチェック体制を敷いてきた。そのような状況の中で、数日前の中国食品工場での使用期限切れ鶏肉混入に引き続き発覚した事件である。
現在事実確認の段階ではあるが、輸入の時点ではなく小売店からの報告で初めて発覚したことから、今後は製造段階だけでなく、輸入業者から小売店への製品引渡しの前段階での安全管理についても企業は厳格なチェック体制の構築が必要とされる。
関連コンテンツ
新着情報

- 解説動画
斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分
- セミナー
茂木 翔 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第一東京弁護士会所属)
- 【オンライン】暗号資産ファンドの最前線:制度改正と実務対応
- 終了
- 2025/05/29
- 12:00~13:00
- 弁護士
- 大谷 拓己弁護士
- 弁護士法人咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階

- 業務効率化
- Hubble公式資料ダウンロード

- ニュース
- オルツで臨時株主総会が成立せず、決議要件について2025.9.10
- NEW
- 人工知能(AI)開発を手掛ける「オルツ」。オルツは9月3日、都内で臨時株主総会を開催しようとし...

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分

- まとめ
- 今年秋施行予定、改正景品表示法の概要2024.4.25
- 昨年5月に成立した改正景表法が今年秋に施行される見通しです。確約手続きの導入や罰則規定の拡大...
- 弁護士
- 境 孝也弁護士
- さかい総合法律事務所
- 〒105-0004
東京都港区新橋3-9-10 天翔新橋ビル6階

- 業務効率化
- LAWGUE公式資料ダウンロード