減価償却制度を見直しへ
2014/04/08 税務法務, 租税法, 税法, その他

事案の概要
政府は、減価償却制度の見直しを検討している。現在、長期間にわたって使用される固定資産の取得のための支出を定額法あるいは定率法のいずれかの方法で費用計上することができるが、このうち定率法について縮小ないし廃止することを検討している。
減価償却とは、長期使用が予定されている一定の固定資産について、その取得のための支出を法定耐用年数の期間にわたって費用配分する手続きで、その期間を通じて取得価額が徐々に費用化することで、その費用化した部分が法人税の課税対象とならないため税負担が軽くなる。
減価償却の方法のうち、定額法とは、取得価額に定額法の償却率かけた額を法定耐用年数の期間毎年費用計上する方法である。定率法とは、未償却残高に定率法の償却率をかけた額を法定耐用年数の期間毎年費用計上するものである。
どちらも、法定耐用年数を過ぎれば最終的な税負担は変わらないが、定率法によると減価償却の対象資産を取得した初期の段階における税負担を軽減することができる。
これに関して、定率法の償却率の引き下げあるいは定率法そのものを廃止することで、減価償却の対象資産への投資の初期段階においても法人税を確保できるようすることを検討している。
今回の見直しは、法人税の実効税率の引き下げを見越したものと言われている。定率法を廃止した場合、法人税収は年間で最大5000億円前後増加するとされており、これを法人税の実効税率を引き下げた際の代替財源のひとつとする考えである。
関連コンテンツ
新着情報
- セミナー
松永 倫明 セールスマネージャー(株式会社Cyberzeal、Viettel Cyber Security所属)
阿久津 透 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】経営と法務が備えるべきサイバーリスク~サイバー攻撃被害の現実と予防策〜
- 終了
- 2025/05/29
- 17:30~18:30

- 業務効率化
- Legaledge公式資料ダウンロード

- ニュース
- メタプラネットが臨時株主総会で変更、発行可能株式総数について2025.9.5
- NEW
- ビットコイントレジャリーなどを手掛ける「メタプラネット」が1日、臨時株主総会で定款変更をしてい...
- 弁護士
- 横田 真穂弁護士
- 弁護士法人咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階

- 解説動画
岡 伸夫弁護士
- 【無料】監査等委員会設置会社への移行手続きの検討 (最近の法令・他社動向等を踏まえて)
- 終了
- 視聴時間57分
- 弁護士
- 目瀬 健太弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分

- 業務効率化
- 鈴与の契約書管理 公式資料ダウンロード

- まとめ
- 今年秋施行予定、改正景品表示法の概要2024.4.25
- 昨年5月に成立した改正景表法が今年秋に施行される見通しです。確約手続きの導入や罰則規定の拡大...