最高裁 ハンナン元会長の一部無罪を認定 高裁に差し戻し

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裁判所

【記事の概要】
最高裁は2日、食品卸大手「ハンナン」の食肉偽装事件に関連し、同社の元会長で詐欺罪や補助金適正化法違反、証拠隠滅教唆罪の罪で起訴されている浅田満被告(73)に一部無罪を言い渡し、大阪高裁に差し戻した。
浅田被告は、元取締役2人に指示して経理書類を破棄したとして、証拠隠滅教唆罪で起訴され、有罪の判決を言い渡されていたが、第1審判決後に経理書類と見られる書類が発見されていた。
最高裁は、2審判決について、「被告の指示で書類を破棄したとする元取締役らの供述は信用出来ない。重大な事実の誤認をした疑いが顕著であり,これを破棄しなければ著しく正義に反する」として、証拠隠滅教唆罪の成立を認めた高裁判決を破棄し、一部無罪を言い渡した。
一方、浅田被告は他の詐欺罪及び補助金適正化法違反についても無罪を主張していたが、最高裁は上記2罪については上告を棄却した。
差し戻し審では、証拠隠滅教唆罪については無罪が言い渡され、詐欺罪及び補助金適正化法違反について改めて量刑についての判断がされる見通しだ。
【雑感】
証拠隠滅教唆罪について、下級審と最高裁で真っ向から違う判断が出たのは注目すべきところであろう。
一部無罪が言い渡されたといっても、ハンナンに対する信用が回復するまではまだ時間がかかるのではないだろうか。
今後の訴訟の行方だけでなく、ハンナンの今後にも注目したい。

企業法務ナビよりお知らせ
本記事は、約7年11ヶ月前に投稿された記事です。法律を内容とする記事の特性上、その改正や他の特別法の施行、経過措置期間の経過、関連判例の出現などによって内容が古くなり、現在は誤りとなる可能性がありますので、ご注意下さい。
 
[著者情報] kamada00

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