またも道路にロープ事件

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名古屋でも道路にロープ

 29日午前5時35分ごろ、名古屋市南区星崎2丁目の路上で、バイクに乗っていた牛乳配達の女性(72)が道路に張られたロープに引っかかった。ロープは切れて女性は転倒しなかったが、故意に張られたとみられ、愛知県警南署は往来妨害事件として調べている。
 同署によると、現場は幅約4メートルの生活道路で、ロープは両脇の高さ約1.3メートルのブロック塀の穴と、約70センチのフェンスにくくりつけられていた。ロープはナイロン製で太さ約7ミリ、物干し用に使われるタイプで青色だった。
 女性は、直前でロープに気づいてブレーキをかけたため、バイクの車体と女性の胸付近に引っかかって切れた。女性は左腕に軽いけがをしたという。

過去の事件

このような事件は各地で続発している。代表的なものを挙げると以下のものがある。
 東京都武蔵村山市で2009年8月、ミニバイクの女性が道路に張られたロープに接触し転倒、重傷を負い、殺人未遂容疑で近くの米軍横田基地に所属する米兵の家族の少年らを逮捕、往来妨害と傷害の罪が成立、執行猶予の判決を受けたもの。
 茨城県笠間市の県道で2009年10月、新聞配達員の女性(46)のバイクが道路に張ってあった ロープに接触、転倒してけがを負わせ、殺人未遂の疑いで笠間市内に 住む私立高校1年の男子生徒(16)と、知人の無職少年(16)を逮捕。
 同じ愛知県では豊川市で2010年10月、道路標識に縛って県道にロープを張り、ミニバイクの男性を転倒させたとして、豊川署が傷害と往来妨害の疑いで少年2人を逮捕。
 今年に入ると6月には大阪府東大阪市の市道で、女性会社員が道を遮るように電柱などに張られたひもに接触し、軽傷を負う事件が発生、河内署は殺人未遂容疑で捜査。奈良市内でも5~6月にかけ、道路両脇の立ち木やくいを結ぶように高さ約1メートルのところに針金が張られるなどの事件が発生している。

殺人未遂?往来妨害?

 多くは捜査段階では殺人未遂であっても結局殺意までは認められないとして往来妨害として逮捕や起訴される。証明の問題もあるだろうが、個人的な感覚としてはバイクで転倒した場合、死亡する危険は極めて高い。ましてやロープを張れるような状況からすると暗く交通量も多くなく、スピードが制限ギリギリ出ても不思議ではないのであるから、殺意なしとして往来妨害とするのはやや疑問に感じる。
 少年ばかりが事件を起こすのも気になる。人の命を危険にさらしかねないのであるから未熟や想像力の欠如で済まされるべき問題ではないだろう。

企業法務ナビよりお知らせ
本記事は、約8年6ヶ月前に投稿された記事です。法律を内容とする記事の特性上、その改正や他の特別法の施行、経過措置期間の経過、関連判例の出現などによって内容が古くなり、現在は誤りとなる可能性がありますので、ご注意下さい。
 
[著者情報] hiramatsu

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