派遣事業全て許可制へ
2013/11/08 労務法務, 労働者派遣法, その他

事案の概要
厚生労働省は派遣事業を全て許可制に移行する検討している。特定労働者派遣事業についての届け出制は行政の監視が不十分になりやすいため廃止する。
現在、派遣事業には、「一般労働者派遣事業(一般事業)」と「特定労働者派遣事業(特定事業)」の二つがあり前者は許可制であるが後者は届出制となっている。
今回、厚生労働省は、後者の「特定労働者派遣事業」を廃止し、前者の「一般労働者派遣事業」に一本化し全ての人材派遣業について許可制とする方向で検討している。
コメント
「特定労働者派遣事業」は、派遣事業者が派遣労働者と1年以上の雇用契約か期間の定めのない無期雇用契約を結び「常時雇用」とした上で、当該労働者を派遣している。
この場合、派遣先がない場合でも、派遣事業者から給与が支払われるので雇用は安定していると考えられるので、届出による事業開始を認めてきた。
しかし、特定事業にもかかわらず1年ごとの雇用契約の更新を繰り返し、実質的には一般派遣と同様の派遣を行う事業者が増え、監視の強化の必要性が議論されてきたことから今回のような方向性が打ち出された。
今回の改革によって、悪質な派遣業者が排除され、派遣事業者の質の向上すれば、派遣事業者に対する信用が向上し、更に派遣を利用する企業も増えるかもしれない。
しかし、それが労働者にとっては、本当に良いことなのかは判断の難しいところである。
関連コンテンツ
新着情報
- 弁護士
- 目瀬 健太弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号

- ニュース
- 都内大手ホテル15社、価格カルテル(独禁法)のおそれで公取委が警告へ2025.4.21
- 都内の大手ホテルを運営する15社が客室単価などの情報を共有していた件で、公正取引委員会が独占禁...

- 業務効率化
- LAWGUE公式資料ダウンロード

- 解説動画
斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分

- 業務効率化
- ContractS CLM公式資料ダウンロード

- 解説動画
奥村友宏 氏(LegalOn Technologies 執行役員、法務開発責任者、弁護士)
登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
潮崎明憲 氏(株式会社パソナ 法務専門キャリアアドバイザー)
- [アーカイブ]”法務キャリア”の明暗を分ける!5年後に向けて必要なスキル・マインド・経験
- 終了
- 視聴時間1時間27分

- セミナー
登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
- 登島さんとぶっちゃけトーク!法務懇談会 ~第15回~
- 終了
- 2025/04/23
- 19:00~21:00

- まとめ
- 株主総会の手続き まとめ2024.4.18
- どの企業でも毎年事業年度終了後の一定期間内に定時株主総会を招集することが求められております。...
- 弁護士
- 平田 堅大弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒812-0027
福岡県福岡市博多区下川端町10−5 博多麹屋番ビル 401号