【グーグル検索予測】今度は名誉毀損認めず
2013/05/31 法務相談一般, 民法・商法, IT

事案の概要
検索サイト「グーグル」のサジェスト(検索予測)機能で、自分の名前を入力すると犯罪への関与を連想させる語句が表示され、精神的苦痛を被ったとして、男性が米国のグーグル本社と日本法人に200万円の慰謝料と、検索予測の表示差し止めなどを求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。本多知成裁判長は、原告の請求を棄却した。
訴状によれば、検索欄に男性の氏名を入力すると、自動的に男性の犯罪への関与を連想させる語句が表示され、クリックするとさらに、男性が事件に関与したとの記載のあるサイトが多数表示される。虚偽の事実により精神的苦痛を被ったと主張。
これに対しグーグル側は、語句の組み合わせだけでは何の事実も示さず、名誉を毀損しないと反論していた。
グーグルのサジェスト機能を巡っては、同様の訴訟で、同地裁の別の裁判部が4月に名誉毀損を認める判決を出しており、判断が分かれる格好となった。
コメント
我々が日常使用している検索エンジン。有名人や組織名を入力すると、否定的なワードが表示されるのを目にすることも多いであろう。
グーグルが主張するように、予測検索表示だけであれば、何の事実も示さない単なる語句の組み合わせと言えなくもない。しかし、そこからひとたびクリックすると、膨大な数のサイトが表示される。
否定的ワードを予め削除するのは困難であるが、当事者から事実に反する名誉毀損的なワードの削除を申し立てた場合には、調査の上削除に応じるのが望ましいのではないだろうか。
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