伊藤忠商事、英国の再保険会社と提携
2013/01/07 戦略法務, 会社法, 商社

事案の概要
伊藤忠商事は、ロイズ保険組合に加盟するアンタレス社と業務提携を行い、再保険引受事業へ参入すると発表した。ロイズ保険組合とは300年以上の歴史を持つ世界屈指の保険専門市場であり、数百の国及び地域で保険引受事業を展開している。ロンドンにおけるロイズ保険組合での保険引受事業への参入は、日本の一般事業会社としては初めてである。
業務提携にあたり、伊藤忠は、アンタレス社の引き受ける再保険の5%分にあたる約10億円をアンタレス社に出資した。今春にはアンタレス社に人員を派遣して再保険引受のノウハウを取得する予定で、これにより、保険引受事業への本格的な参入及び事業拡大を狙う。ロイズ保険組合においても資本・人の多様化やアジア・新興国からのリスク引受割合増加を推進している背景があり、伊藤忠のロイズ保険組合への参入は、この方針とも合致するものとなる。
伊藤忠は、従来からアジア地域と英国保険市場において保険仲介事業を展開してきた。今後は、主軸の保険仲介事業と今回の業務提携により強化する保険引受事業とで、海外保険事業の拡大を目指す。
コメント
再保険とは損保会社が引き受けた保険の支払いリスクの一部を引き受ける仕組みである。
支払いが巨額になる場合(例えば、企業向けの災害保険など)には再保険が適用されることが多い。金融危機に起因して資金繰りが厳しくなっている欧州の金融機関に代わり、資金力がある商社が保険事業に参入していくことは今後も増えていくと思うので、その行く末に注目していきたい。
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