シャープ、掃除機広告で過大表示
2012/11/29 広告法務, 景品表示法, メーカー

事案の概要
シャープは28日、電気掃除機の広告の一部が景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして消費者庁から再発防止を求める措置命令を受けたと発表した。独自の空気浄化技術「プラズマクラスター」を搭載した掃除機が排気口から放出されるイオンによって部屋全体に浄化効果があると誤解を与える表現になっていた。シャープは掃除機など白物家電を中心にプラズマクラスター搭載品を増やしている。液晶と並ぶ技術として経営の根幹に据えてきただけに販売面への影響が懸念される。
消費者庁は外部機関に調査を委託し、シャープ製品の広告にうたわれた性能などを調べたという。だが、表示されたような性能は確認できず、室内に浮遊するダニ由来の物質を取り除くと誤認される可能性があると判断したもようだ。
過去、家電製品で消費者庁や公正取引委員会から景品表示法違反にあたるとして行政処分を受けた例では2009年に日立アプライアンスが発売した冷蔵庫9品がある。同社は幹部社員の減俸処分を含む再発防止策などをすぐに発表。年間の販売台数には影響がなかった。
コメント
今回の措置は業績不振の続くシャープにさらなる追い討ちが加わった格好となった。もっとも業績が不振だからこそ、疑わしい広告で目先の利益を追うのではなく、誠実な態度で顧客と向き合うことが肝要なのではないだろうか。
関連コンテンツ
新着情報

- ニュース
- ジャパネットたかた、「大人気おせちが今ならお得」の表示で措置命令2025.9.16
- NEW
- 通販大手「ジャパネットたかた」がキャンペーン終了後に通常価格で販売する予定がなかったのに通常価...

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分

- 業務効率化
- Mercator® by Citco公式資料ダウンロード
- 弁護士
- 福丸 智温弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号

- 解説動画
斎藤 誠(三井住友信託銀行株式会社 ガバナンスコンサルティング部 部長(法務管掌))
斉藤 航(株式会社ブイキューブ バーチャル株主総会プロダクトマーケティングマネージャー)
- 【オンライン】電子提供制度下の株主総会振返りとバーチャル株主総会の挑戦 ~インタラクティブなバーチャル株主総会とは~
- 終了
- 視聴時間1時間8分

- まとめ
- 11月1日施行、フリーランス新法をおさらい2024.11.11
- フリーランス・事業者間取引適正化等法、いわゆる「フリーランス新法」が11⽉1⽇に施⾏されました...
- セミナー
熊谷 直弥 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所 パートナー/第一東京弁護士会所属)
- 【オンライン】2025年春・Web3/暗号資産の法令改正動向まとめ
- 終了
- 2025/04/23
- 12:00~13:00
- 弁護士
- 横田 真穂弁護士
- 弁護士法人咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階

- 業務効率化
- クラウドリーガル公式資料ダウンロード