キャリア支援企業を表彰
2012/11/12 労務法務, 労働法全般, その他

事案の概要
厚生労働省は、従業員のキャリア形成を積極的に支援している企業を選定し、「キャリア支援企業表彰 2012~人を育て・人が育つ企業表彰~」において厚生労働大臣表彰に決定した。この表彰は今年度が第1回目となる。制度創設は、定年までの期間が延び育児をしながら働く社員も増える中、多様な働き方をしながら能力を伸ばせる企業を表彰することで、キャリアを支援する取組を広く周知・普及させることを目的としている。
2012年度は全国85の企業などから応募があり、大学教授などからなる審査委員会によって10社が選定された。選定された企業は以下の通りである。
①アサヒビール株式会社、②東京海上日動システムズ株式会社、③株式会社博報堂、④株式会社日立製作所、⑤株式会社日立ソリューションズ、⑥日産自動車株式会社、⑦株式会社クリアテック、⑧株式会社デンソー、⑨田代珈琲株式会社、⑩株式会社長峰製作所
表彰された取り組みとしては、例えば以下のようなものがある。
①アサヒビール株式会社
人事部門を経験した定年退職者をキャリア・アドバイザーとして、入社2~3年目の若手社員・の上司と面談し、将来のキャリア形成について話し合う。
⑧株式会社デンソー
技能五輪を目指した訓練の機会を提供し、毎年数十名の高度技術者を育成する。
コメント
人材を「人財」と表記する例が最近多く見られる。どのような人材を採用しどのように働いてもらうのかということは、企業にとって最重要課題のひとつだ。
これまで、企業は長きにわたり、新卒一括採用という方法で従業員を採用し、ある程度画一的なキャリアモデルのもと働かせていた。しかし、働き方が多様化している現代においては、一定のキャリアモデルを示し働かせるというやり方は必ずしも現実に即しているとは言えなくなってきた。各従業員に合わせたキャリアの積み重ね方を示し企業としても支援することで従業員の力を十分に活かすことができれば、長期的に見て企業の収益拡大につながっていくのではないだろうか。
今回の厚労省の試みが、企業が人材を活かす方法を真剣に考える契機になったならば素晴らしいと思う。
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