イオンのマレーシア事業、現地最大級に
2012/10/26 海外進出, 外国法, 流通
事案の概要
イオンは小売業界世界2位、仏カルフールのマレーシア事業を買収する方向で同社と最終調整に入った。買収価格は200億円強の見通し。イオンのマレーシア事業と合わせた売上高は約1200億円となり現地最大規模。日本の小売りがアジアで大型事業買収するのは初めて。
国内小売業が外国市場で首位となるのは例がない。国内市場が縮小する中、イオンは中間層が増える東南アジアでM&A(合併・買収)をテコに収益基盤を築く。小売業でアジアの内需を取り込む動きが加速する。
イオンはカルフールのマレーシア法人の全株式を年内にも取得する見通しで、早ければ来週に合意する。
カルフールはマレーシアで「ハイパーマーケット」と呼ばれる大型スーパーを26店(2011年末時点)展開し、11年度の売上高は約400億円。イオンはマレーシアに29店舗あり、11年度の売上高は約800億円。カルフールと合わせた売上高は約1200億円となり、同国市場で最大手の「GCHリテール」と並び最大規模に踊り出る。
コメント
みずほ証券の試算では、東南アジア5カ国(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム)の消費市場は20年には約100兆円と10年比1・6倍になる見込みである。
コンビニエンスストアや量販店、専門店などは、東南アジアへの進出拡大が相次いでいる。これからも日本の各企業は東南アジアにおける出店やM&Aが増えてくることになるといえる。
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