シャープ、株主総会で鴻海精密工業からの追加出資受け入れを否定
2012/06/28 商事法務, 総会対応, 戦略法務, 会社法, メーカー

概要
シャープの奥田隆司社長は、26日に開催された株主総会で、資本提携先である鴻海精密工業からこれ以上の出資・役員派遣を受け入れることを否定した。3月27日にシャープと鴻海が資本提携を発表して以降、シャープの株価が低迷しており、鴻海側はさらにシャープ株を買い増す方針を明らかにしている。
資本提携におけるシャープ側のねらいは、中国でのスマートフォン事業展開のコストを抑えることと、堺の液晶パネル工場の業績を改善することにあり、本来は「対等」な提携であったはずだ。しかし、売上高9兆円を誇り、世界市場で成長を続ける鴻海と、今期3760億円の最終赤字を出し、液晶事業で低迷が続くシャープとの力関係は明らかであり、今後も鴻海からの買収圧力は高まるものと予想される。
コメント
シャープに限らず近年の日本の家電各社は、世界市場でのイノベーションを打ち出すことができず、業績が低迷している。今後、台湾をはじめとする新興国の成長企業が、高度な技術・ノウハウの獲得を意図して日本企業の買収に乗り出す可能性は高い。当初は友好的な資本提携であったものが、のちに敵対的買収へと転化するおそれもあり、日本側としては、国際的なM&Aへの備えを怠ってはならない。
関連コンテンツ
新着情報

- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】新たなステージに入ったNFTビジネス ~Web3.0の最新動向と法的論点の解説~
- 終了
- 視聴時間1時間15分

- 業務効率化
- 法務の業務効率化
- 弁護士
- 原内 直哉弁護士
- インテンス法律事務所
- 〒162-0814
東京都新宿区新小川町4番7号アオヤギビル3階

- 業務効率化
- 鈴与の契約書管理 公式資料ダウンロード

- 解説動画
浅田 一樹弁護士
- 【無料】国際契約における準拠法と紛争解決条項
- 終了
- 視聴時間1時間

- セミナー
藤原 鋭 氏(西日本旅客鉄道株式会社 法務部 担当部長)
西﨑 慶 氏(西日本旅客鉄道株式会社 法務部)
藤原 総一郎 氏(長島・大野・常松法律事務所 マネージング・パートナー)
板谷 隆平(MNTSQ株式会社 代表取締役/ 長島・大野・常松法律事務所 弁護士)
- 【2/19まで配信中】CORE 8による法務部門の革新:JR西日本に学ぶ「西日本No.1法務」へのビジョン策定とは
- 終了
- 2025/02/19
- 23:59~23:59

- まとめ
- 中国:AI生成画像の著作権侵害を認めた初の判決~その概要と文化庁「考え方」との比較~2024.4.3
- 「生成AIにより他人著作物の類似物が生成された場合に著作権侵害が認められるか」。この問題に関し...

- ニュース
- 福岡地裁が東輪ケミカルに2700万円支払い命令、「配車差別」と不当労働行為2025.4.24
- 労働環境の改善を求めたことにより「配車差別」を受けるようになったのは違法であるとして、東輪ケ...
- 弁護士
- 平田 堅大弁護士
- 弁護士法人かなめ 福岡事務所
- 〒812-0027
福岡県福岡市博多区下川端町10−5 博多麹屋番ビル 401号