業界最大手企業が南ア大手企業に対し敵対的買収
2010/12/14 商事法務, 戦略法務, 会社法, メーカー

塗料最大手の関西ペイントが13日、南アフリカ塗料大手フリーワールド・コーティングスに対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。フリーワールド社の経営陣は買収に反対しており、敵対的買収となる。フリーワールド社の買収により、成長の見込まれるアフリカ全体の市場を開拓する事が狙い。
全株の取得を目指す関西ペイントは、既にフリーワールド社の株式の27.6%を取得。さらにフリーワールドの大株主である複数の投資会社から計36%分の株式を公開買い付けに応募するとの賛同を得ているため、現在保有する株式と合わせ6割越えは確保できる見通し。全株取得した場合、買収額は既に取得した分と合わせ日本円にして300億円近くとなる。関西ペイントは2011年5月ごろまでに全株式の取得を完了させたい意向。
フリーワールド社は内装や建築向け塗装に強みを持ち、南アフリカ国内で三割のシェアを持つ。2010年9月期の売上高は約330億円で、純利益18億円。
今回の買収が成功するか注目されるが、国内市場の縮小に伴い日本企業がアジアを中心に海外進出を積極的に進める現在、日本企業による国境を越えた敵対的買収も珍しくなくなるかもしれない。現在アフリカは中国企業の独壇場といえる状況であり、日本企業も積極的に市場開拓に乗り出してもいいのではないか。
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