野村証券、インサイダー情報漏洩で処分される
2012/10/16 金融法務, 金融商品取引法, 金融・証券・保険

事案の概要
16日、日本証券協会は、野村証券に対し、公募増資インサイダーの情報漏洩に関し、過怠金3億円を科すと発表した。この過怠金額は過去12年間で最大となる。
今回の処分は、野村証券の社員が、企業の増資に関する情報を取引先に漏らし、インサイダー取引が行われた問題で、同社が法人関係情報の管理に不備があったことに対する処分である。具体的には、チャイニーズウォールが機能しなかったと判断された。チャイニーズウォールとは、同一企業内の部門間に設けられる情報障壁を意味し、本件でいえば、引受部門と営業部門に設けられる情報障壁のことをいう。
コメント
インサイダー取引自体は、摘発と発生はいたちごっこの感がある。しかし、証券会社としては、インサイダー取引を防ぐために、ひいては、予防という観点から効果があるとされる策を講じべきであろう。そうでなくては、業界が先細ってしまうし、その策を講じることが業界の共通認識になっている場合には、本件のように多大な経済的損失を被ることにもなってしまう。証券会社としては、内部統制をきちんと構築できる人材が必要だろう。
新着情報
- セミナー
茂木 翔 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/第一東京弁護士会所属)
- 【オンライン】暗号資産ファンドの最前線:制度改正と実務対応
- 終了
- 2025/05/29
- 12:00~13:00
- ニュース
- 要件の厳格化を経団連が提言、株主提案について2025.12.11
- 経団連は12月8日、コーポレートガバナンスに関し、株主提案権の要件を厳格化すべき旨を提言しまし...
- 解説動画
大東 泰雄弁護士
- 【無料】優越的地位の濫用・下請法の最新トピック一挙解説 ~コスト上昇下での価格交渉・インボイス制度対応の留意点~
- 終了
- 視聴時間1時間
- 業務効率化
- LAWGUE公式資料ダウンロード
- 解説動画
江嵜 宗利弁護士
- 【無料】今更聞けない!? 改正電気通信事業法とウェブサービス
- 終了
- 視聴時間53分
- 弁護士

- 横田 真穂弁護士
- 弁護士法人咲くやこの花法律事務所
- 〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1丁目6−1 JMFビル西本町01 9階
- 業務効率化
- Hubble公式資料ダウンロード
- まとめ
- 中国:AI生成画像の著作権侵害を認めた初の判決~その概要と文化庁「考え方」との比較~2024.4.3
- 「生成AIにより他人著作物の類似物が生成された場合に著作権侵害が認められるか」。この問題に関し...
- 弁護士

- 原内 直哉弁護士
- インテンス法律事務所
- 〒162-0814
東京都新宿区新小川町4番7号アオヤギビル3階










