自動車電線カルテル訴訟 住電工の株主、役員らに21億円求め提訴
2012/10/05 独禁法対応, 独占禁止法, メーカー
概要
自動車の電子部品をつなぐ電線「ワイヤハーネス」の販売を巡ってカルテルを結び、独占禁止法違反で約21億円の課徴金を納付して会社に損害を与えたとして、住友電気工業の株主が5日、当時の役員ら22人に課徴金分の損害賠償を求める株主代表訴訟を大阪地裁に起こした。
訴状によると、同社は遅くとも2000年12月以降、トヨタ自動車やダイハツ工業、ホンダが発注するワイヤハーネスに関し、競合メーカーと受注予定者や見積価格を決めていたとして、公正取引委員会が10年2月に立ち入り検査。12年1月に21億222万円の課徴金納付命令を受け、4月20日までに納付した。
住友電工はほかに日産自動車発注分でもカルテルを結んでいたが、不正を自己申告した企業に適用する課徴金減免制度(リーニエンシー)で1番目の申請者として課徴金が免除された。しかし、3社発注分は2番目で50%の減額だった。株主側は「早期に不正を発見し、(日産のケースと同様に)リーニエンシーを十分に利用しなかった過失がある」と主張している。
株主は今年5月、住友電工の監査役に役員らの責任追及を求める提訴請求書を出したが、同社側が7月、「提訴の必要はない」と結論付けており、「自浄作用は期待しがたい」として提訴に踏み切った。
コメント
独占禁止法違反による課徴金により損害が生じたとして株主代表訴訟となった。役員の責任について、どのように司法が判断されるかが注目される。
新着情報
- 解説動画
- 加藤 賢弁護士
- 【無料】上場企業・IPO準備企業の会社法務部門・総務部門・経理部門の担当者が知っておきたい金融商品取引法の開示規制の基礎
- 視聴時間1時間
- ニュース
- 小林製薬、健康被害で紅麹サプリを自主回収/健康食品と製造物責任法2024.3.26
- NEW
- 小林製薬は、「紅麹」の成分が配合されたサプリメントを摂取した人が腎臓の病気になったとして、3月...
- セミナー
- ジゼル・サッピャゾバ/Gyuzel SAPYAZOVA(Prighter Group Legal Counsel)
- 白井 薫平(Prighter Group)
- 阿久津 透 弁護士(弁護士法人GVA法律事務所/東京弁護士会所属)
- 【オンライン】AIに関する法規制:EUのAI Actや日本のガイドラインを踏まえた今後の対応の在り方
- 2024/04/10
- 17:00~18:00
- まとめ
- 契約の解除と解約 まとめ2024.2.8
- 今回は取引相手または顧客との関係で問題が生じた際に、どのようにして契約関係を解消するのか、それ...
- 業務効率化
- Araxis Merge 資料請求ページ
- 弁護士
- 野口 大弁護士
- 野口&パートナーズ法律事務所
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満1-2-5 大阪JAビル12階
- 弁護士
- 梅嵜 啓示弁護士
- 弁護士法人かなめ
- 〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満4丁目1−15 西天満内藤ビル 602号
- 解説動画
- 奥村友宏 氏(LegalOn Technologies 執行役員、法務開発責任者、弁護士)
- 登島和弘 氏(新企業法務倶楽部 代表取締役…企業法務歴33年)
- 潮崎明憲 氏(株式会社パソナ 法務専門キャリアアドバイザー)
- [アーカイブ]”法務キャリア”の明暗を分ける!5年後に向けて必要なスキル・マインド・経験
- 終了
- 視聴時間1時間27分
- 業務効率化
- 鈴与の契約書管理 公式資料ダウンロード