違法状態へ

与野党は22日午前、国会内で幹事長・書記局長会談を開き、衆院選挙制度改革に関して協議したが、結論は出ず、実務者協議の継続を確認した。衆院選の「1票の格差」是正のため、衆院選挙区画定審議会(区割り審)設置法が定めた野田佳彦首相への勧告期限は25日まで。会談では勧告期限の延長も議論されず、与野党の動きを注視している区割り審の勧告がないまま期限を過ぎ、違法状態に突入することは確実となった。
昨年3月の最高裁判決で「違憲状態」とされた衆院小選挙区の「1票の格差」是正や国会議員定数などの課題は当面先送りされ、政権与党の民主党をはじめ各党の責任が問われそうだ。
争点である議員定数の大幅削減や現行の選挙制度の抜本的改革が党利党略によって妨げられている印象を受ける。違憲、違法状態を一刻も早く是正しなければならない、という強い意志が感じられない。選挙戦略を優先する姿勢が続けば、与野党合意の早期実現は難しいと思われる。
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